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「フェルマーの最終定理」(サイモン・シン著)
JUGEMテーマ:気になる書籍
 
この本は全ての人類にとって必読書だ。

数学が得意な人にとっても
数学がさっぱりわからない人にとっても
人類が抱いてきた不思議に対して如何に
人は挑み続けるのか?
を解き明かした本だ。

フェルマー―ワイルズの定理はとても簡単だ。

「nが3以上の整数において
an+bn=cn
を満たす整数の組a,b,cは存在しない。」

たったこれだけの内容で
人類は300年間も悩まされてきた。

この内容が正しいことを証明するために
現代数学を極めた人たちが
廃人になるまで考え続けたのだ。

この本では
フェルマーがページの隅っこに書き記したこの言葉に始まり
多くの数学者が少しずつ
頂点に上り詰める過程が書かれている。

nを一つづつ攻略していった数学者達。

20世紀の数学的発見の中で
もっとも美しいと言われる
谷山ー志村予想
の悲劇。

フライーセールにより
この予想の一部が示されたならば
フェルマーの最終定理が証明されるという驚き。

そして、一人でこっそり
難問と戦うワイルズ。

これらを絶妙に配置した内容は
「読み終わりたくない」とさえ
思わせる面白さだ。

特に、ワイルズが一旦証明したと思っていたところ、
その証明が不十分なことに気づき
もう一度論理を組み上げるところは
下手な冒険小説よりも
ワクワクさせられる。

数学という最も情念から遠い学問において
数学者たちがいかに情念を燃やし続けているか
を思う存分知らされる名著だ。

もう一度言おう、
この本は全ての人類にとって必読書である。
Posted by : akinakanoart | 書評 | 15:48 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「学力の新しいルール」(陰山英男著)
JUGEMテーマ:教育

 陰山氏の普段の発言については
以前から同意し、感銘すら受けています。


しかしながら、この本は頂けません。
「統計でうそをつく」の典型例です。
また、タイトルも日本語としておかしいです。


「はじめに」の
「低所得の家庭から東大合格者が増えている」と
「東大合格者に地方出身者も増えている」に関しては
2つの恣意的なデータの提示もしくは
統計に関する無知があります。


1つ目は「増えた」と言っている内容に関して、
継続的なデータではなく、
ある少ない年度があり、何年か経って増えたデータを提示しています(P.11,p13)。
これを見て増えた、減ったという議論ははっきり言って無理です。


2つ目は他の統計を全く無視している点です。
例えば、「低所得の家庭から東大合格者が増えている」では、
家庭の所得による東大合格者の比率をしめしています。
この時、1995年単年と2000〜2004年では低所得者の割合が
増えていることを示そうとしています。


もし、これに基づいて「低所得者が増えた」もしくは
「高所得者が有利ではなくなった」という議論をするためには
30〜50代の所得分布や少子化により東大合格がどれくらい容易に
なったかを含めて議論しなくては、全く説得力がありません。


この本の的統計データを扱った箇所は総じて上記のような問題を
抱えています。もし、恣意的にそのように書いたのであれば読者を
愚弄した行為であり、もしこの方法で十分だと筆者が思って
おられるのであれば統計データを扱う資格はありません。


よって、この本は読むに値しないと判断します。


もう一度言いますが、筆者の「基礎基本の反復」や「習慣の改善」に
関しては同意どころか感銘すら受けています。できれば、中途半端に
統計データを間違って扱ってしまうより、ご自身の経験を中心にされ
たほうが説得力はあったと思います。


ちなみに、古本屋で100円で買いました。
この本新刊本だと立ち読みの段階で読みません。

Posted by : akinakanoart | 書評 | 09:09 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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